これからの金融サバイバル〜ヘボ・ファイナンシャルプランナー編

少子高齢化、金融バブル、新型コロナ、異常気象など、いち小市民が、あ〜でもない、こ〜でもないと、無い知恵を絞ってサバイバルする知恵や起こったことなどリポートするのだ。備忘録だけどね。オレは、私はこうした!とかの意見もどうぞ!

株やFXなどの値動きで使うチャートってヤツの数学っぽい話〜平均・標準偏差・偏差値・・・

世にある財やサービスって値が動くものが多いと思います。

 

物の値段、

サービスの値段、

お金にしても。

 

それを時間と共にどう変わるかを見ているのがチャート。

 

もちろん横軸は時間であり、

縦軸は値段。

つまり、時間とともに値がどう動くのか。

それを見るのがチャート。

 

時間の幅をどう取るかで見える世界が変わる。

 

1分、2分・・・と分単位以下で見るか、

1時間、2時間・・・と時間単位で見るか、

1日、2日・・・と1日単位で見るか、

それとも、1週間、2週間・・・

はたまた、1ヶ月、2ヶ月・・・

1年、2年・・・のように大きな時間単位で見るか。

 

どのような時間の中でどうしたいか。

 

もちろん、値を上げ下げの中から利益を上げるのが目的。

まず、そうでしょうね。

 

経済活動は、

個人の考えすら数的に捉えにくいのに、

それが集団になったらこれまた複雑。

人間は思うほど合理的に動かなかったり、

集団心理で突発的な動きすらする。

 

短期的に推測ついても、

長期的には全く推測もつかなくなることもほとんど。

 

非線形要素が多くて、

次の瞬間にはカオスにもなる。

 

と言うことで、

ここでは感覚的な説明を試みますが、

何分、不勉強故にご参考までに。

 

数秒〜数分の間に取引を行う「スキャルピング」をするなら、

秒単位、数分単位で見ることになるけど、

1時間、2時間単位で取引を行うならば、

数時間単位でみていくことになる。

 

ここで言う見ていくとは、

今ある数が大きいのか小さいのか、

それがわかると少しは判断もつくはず。

まずは過去の「平均」の変動を見て、

近い未来を予測する。

 

しかし、株やFXなどの平均って、

MACDとかもそうだけど、

過去12日(週・月)間の加算平均が一般的。

 

おいっ!

秒単位や数分単位の予測もしたいのになんで?

 

やっぱり、値を予測しても外すことが多いので、

今ではいろいろ改良をして使えるようにしています。

とは言うものの、その道具だけでは判断できないので、

様々な指数や指標をつかって判断することになる。

 

よく使う平均の道具であるMACDは、

秒や分単位であればそのレベルでの重みをつけて計算しています。

 

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MACDとDMI

 

数の世界を見る上で、「平均」 だけでは心許ない。

 

その数がどのような存在の仕方をしているか、

つまり「分布」を知るだけでもどうしたいかの判断も大きく変わる。

 

数学で言う分布はよく研究されている。

 

だから、使うならば、

それを細かく使い分けができる手段である

数学の分布で見ているのを使うのが手っ取り早い。

 

では、数学で言う「分布」にはどのようなものがあるか。

二項分布、ポアソン分布、正規分布でしょうか。

 

二項分布は字の通り、

事象が起こるか起こらないかの二項。

コイン投げのような単純な話に適している。

 

ポアソン分布は極単純には、

二項分布の連続時間版と考えれば良い。

 

よく使うのが正規分布

 

山型の分布をしており、

山の頂に対して左右対称となっている。

 

現実の分布では正規分布のようなものでも、

数学のこの正規分布ほど綺麗にはなっていない。

 

しかし、この正規分布は非常に綺麗な数学的な特徴をたくさん持っている。

 

それゆえに、現実の分布をこれに当てはめて、

日々、仮説と検証の道具にこれは使われる。

 

今となってはコンピュータで容易に扱えるため、

さらに有用な道具となっていますね。

 

では、この正規分布を道具として、

どこをどう使えば良いか。

それは、まずはこの分布が、

どこに平均があるのか。

 

それは山の頂ですね。

これは相加平均の計算をすれば良いので、

面倒ですが考え方も難しさもありません。

そのままよく知っている平均の計算をするだけです。

 

一つ、大事なのは現実の山型の分布では、

成績とかもそうですが、

最頻値と中央値(ここで言う平均値)が一致していないと言うことです。

 

通常は、最頻値も中央値も平均値も一致していません。

 

平均だからもっともよく現れる数字なのか、

平均だからちょうど真ん中の数字なのか、

そんなことはありません。

 

そこをあえてこの3つの数字が一致しているものと仮定しての利用です。

 

ただ、この近似は雑かと思いますが、

様々なことを予測することが可能となります。

 

何かを捨てて何かを拾う、

そんなところが統計ってやつですね。

 

しかし、このよく使う正規分布ってやつ、

意外と使える人が少ない。

まあ・・・私もそんな一人ですが、

専門家並にここでは使えることは必要ないので、

実用での直感的な理解に留めます。

 

ところで、正規分布でまず考えるべき特徴的な数は平均値でした。

 

では、次は何か。

 

標準偏差や偏差値ではないでしょうか。

つまり、その分布の山が険しいのかなだらかなのか。

それがわかったら、

その数字はどの辺にいてどんな特徴を持つのか。

 

そんなところが知りたいところでしうか。

 

両指標ともWikipedia

  標準偏差 - Wikipedia

  偏差値 - Wikipedia

で詳しく見てください。

 

ここでは直感的な話をします。

 

Wiki標準偏差の二つ目の図にあるように

ある値が分布のある領域内にいるとき、

その値が全体に対して何%の仲間なのかがわかります。

 

ある数字を考えた時、

その数字が平均値辺であろう確率が高いです。

 

山が険しいと、

その高い平均値辺りにほとんどの数字が寄っています。

つまり、数字の散らばりが少ない分けです。

 

しかし、なだらかだと、

数字のばらつきが大きくなります。

 

そのばらつき具合を分散または標準偏差と言います。

 

よく使う、σ(シグマ)として書く標準偏差つまりばらつきは、

山の頂に対して左右対称ですが、

その片側だけの

  平均値〜+1σ

までの面積にして34.1%、

つまり、3分の1が+1σまでの範囲にいるであろうと言うことです。

 

平均値の上でも下でも可能性がある場合は、

±1σの間には68.2%、およそ3分の2はそこにいると言うことです。

 

いくら身長だろうが、

経済的な数字であろうが、

正規分布様な動きをしているだろうとした時は、

ほぼそこにいると言ってもおかしくないと言えます。

 

ただ、株取引やFX取引などを実際やったことのある人からすると、

そこを大きく逸脱した値を取ることは珍しいことではないですよね〜

 

先程のは、±1σの領域です。

 

+2σやー2σ、

それだけでなく、+3σやー3σの領域ではどうか。

 

+1σ〜+2σにいる確率は13.6%

 

ちょっとわかりづらくなってきたので、

ここで偏差値について考えてみます。

 

進学とかでよく使う偏差値。

 

真ん中が50で上に60や70とか、

下に40とか30とかで、

割と直感的に、あ〜この辺か〜ってわかりますよね。

 

70とか30とかってそうそう取れる数字じゃない!

とかね。

 

偏差値で言う60が+1σに当たります。

だから、偏差値70が+2σ、80が+3σ。

 

反対に、偏差値40がー1σ、30がー2σ、20がー3σ。

 

テストの偏差値であれば、

偏差値60を取れば、

下からー3σ、ー2σ、−1σも超えて+1σであるから、

全受験者の中から平均までの50%+34.1%=84.1%の人が

点数にして下にいるってことです。

 

だから、上から見て16.9%。

それが偏差値60。

 

すごいですね。

 

ここでは分布を下から60まで使いました。

 

ただ、経済的な値の平均からの隔たりは、

片側だけを使うことが多いです。

 

ざっくりには、

±1σには3分の2、

1σより上やー1σより下は20%足らずってことですよね。

 

ちなみに+2σ〜+3σにいるのは2.1%、

+3σより上は0.1%。

 

偏差値にして、70は上位2.1+0.1=2.2%、

80は上位0.1%ってことです。

 

つまり、100人いれば上位2人が偏差値70、

1000人いればそのトップが偏差値80、

それぐらい珍しいことです。

 

勉強だったら偏差値70や80は容易いことではないですね〜

 

何度も言いますが、

株などの相場を見ていると1日の間でも、

±2σや±3σを超えるのを目にすることは珍しくはないです。

 

それくらい、人間の経済活動の中で扱う金額の数字がたくさん飛び交っているってことですかね。

まあ、ここにこの統計手法を使う是非は置いといて。

 

下図はFX市場における外貨AUD/NZDのボリンジャーバンドです。

 

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FX相場におけるボリンジャーバンドとDMI

 

このチャート分析におけるボリンジャーバンドはまさに標準偏差を用いています。

 

灰色の線が平均線です。

その平均線の周りに±1σ、±2σ、±3σ、の線が描かれていますが、

実際の値の変動であるローソク足が動いています。

 

平気で、±2σや±3σを超えています。

 

±3σは平気でもないですかね 汗

 

さすがに、±3σを超えるのは少ないようです。

ただ、日常でも±2σ程度、

つまり、その中の%にして、

 100ー2.2X2=100ー4.4=95.6%

範囲内には収まっているようです。

 

逆に言うと、FX市場のような膨大な取引の場では、

少なくとも半日または1日の間には、

 「ー2σから+2σに及ぶ範囲内の動きは起こる」

ってことです。